
01カメラの歴史と種類
たくさんの機能があってわかりづらいと思っている人も多いと思います。人は何度も使っていくうちに慣れるものですが、カメラの場合、この慣れるまでに時間がかかるものの一つだと思います。ゆっくりと学べば理解できると思います。それではゆっくりと基礎から始めましょう。
02カメラの歴史について
紀元前から知られていた『カメラ・オブスキュラ』がカメラの始まりとされています。ピンホールカメラの原理と同じでラテン語でカメラは部屋を指しオブスキュラは暗いと言う意味で小さな穴を光が通り壁などに情景を映し出す仕組みがありました。
しかし、この仕組みには撮影機能はなく情勢をその場で映し出すだけでした。
オランダの画家、フェルメールがこのカメラ・オブスキュラを使用していたことは広く知られています。
ポワンティエ(点綴)と呼ばれる光の点は、通常、肉眼で確認することは出来ない現象でカメラ・オブスキュラを使用して描いていた可能性が高いとされています。
このポワンティエ技法は白や明るい色の小さい点を画中に描く事で、きらめく光の点を表現する技法で、フェルメールの作品の多くにこの技法が見られます。
03カメラの形式
カメラの形式は大きく分けて4つに分けることができます。
レンジファインダー式
光学視差式距離計が装備されていて、距離測定に連動して焦点を合わせられるカメラ。
メリット
ミラーがないので撮影時の音が小さくシャッターも重くないのでカメラぶれを軽減できる。
デメリット
ミラーがないので撮影時の音が小さくシャッターも重くないのでカメラぶれを軽減できる。
一眼レフ式
撮影に使用するレンズと撮像面の間にミラーを置き、撮影されるイメージをファインダーに向けて反射させて確認することができるカメラ。 レンズが一つで、反射することを英語で「Reflex」と言うため、略して一眼レフと言われています。
メリット
撮影用レンズの交換をするだけで、ファインダーもそれに対応する。視差(パララックス)がない。
デメリット
反射鏡やプリズムなどの内部機構の分だけ重くなる。撮影時、ミラーの跳ね上がりにより、振動と音が発生し、手ブレの原因になる。
二眼レフ式
一眼レフカメラと違って、自動絞りやミラー上下機構も不要で撮影用レンズと、のぞき用レンズがあるカメラ。正面から見るとレンズが2つついているので、二眼レフと言われています。
メリット
複雑な機構ではないので一眼レフに比べて軽く、故障も少ない。また製造が簡単なので安価です。
デメリット
レンズの数だけスペースが必要になり本体自体大きくなってしまう。レンズ交換機能を付ける事が難しい。また縦横を変更できないためフォーマットが限定される。
ビューカメラ式
カメラの裏側うらがわにはピントグラス(フィルム面と同距離にある曇りガラスでピント合わせに使う。)と呼よばれるすりガラスがついていて、レンズから入ってきた外の景色がここに映り、それを見て撮影する

04カメラの種類
現代に至るまで様々なカメラのタイプが作られて来ました。知っているものもあると思います、カメラ形式と重なる部分もありますが合わせて一緒におさらいしましょう。
一眼レフカメラ
撮影レンズからの画像を、ミラーやプリズムで屈折させて、ファインダーでダイレクトに確認することができます。レンズ交換が可能です。
レンジファインダーカメラ
距離計連動式カメラ。撮影レンズとは別に直視式の光学系ファインダーでピントを調整する(のぞき窓とレンズが分かれている)タイプ。レンズ交換も可能。
コンパクトカメラ
小型、軽量なカメラ。レンズ交換ができないものが多い。
APSカメラ
APS(アドバンスド・フォト・システム)と呼ばれるシステムを使った小型カメラ。
固定焦点カメラ
レンズ付きフィルム。ピント合わせ機能はは無い。富士フイルムの「写ルンです」が代表的ですね。
インスタントカメラ
撮影後、すぐに写真ができあがるカメラ。いわゆるポラロイドカメラですね。
大判カメラ
大きなサイズのフィルム(35mmフィルム以上)を使用するカメラ。
デジタルカメラ
画像をデジタルデータとして、メモリーなどに保存することができるカメラ。