絞りとその知識
スポンサーリンク

01はじめに

一眼レフで一番重要になるのは、この絞りだと考えても間違いありません。
絞りはあらゆる設定に置いて関係してくるので、ここの部分をしっかりと最初に学んで次のステップへ進みましょう。

02絞りとは

絞りとは、レンズからカメラに入る光の量を調整するために光の量を調整する部分のことを言います。
デジタル一眼レフ用のレンズは絞りを自分で開けたり絞ったりできないために、デジタル一眼レフから写真をはじめた人には難しいです。
絞りが開いている程、多くの光を取り込むことができます。
この絞りの開き具合を数値化したのがF値と言います。そして、このF値を設定して光の量を調節します。

03F値とは

F値とは、絞りをどのくらい解放するかを数値化したものです。これをカメラの設定画面上ではF値 (F-Stop)と呼びます。
F値は、小さいほど絞りが空き多く光を取り込みます。
逆に、F値が大きいほど絞りが小さくなり光量が少なくなります。 F値=解放幅と考えがちですが、F値⧧解放値です。

F値=絞りの幅と考えると混同せずに咄嗟な変化に対応できると思います。

F値は2倍単位で変化するのでF1.4とF2だけを覚えておくと便利です。マニュアルで露出の計算をする時に必ず必要になる知識です。

04なぜF値を変えるのか

  1. 光の量を調節するため
  2. 被写界深度を調整するため

05被写界深度

被写界深度は絞りで調節します。
絞りの値が小さければ小さいほど、フォーカスされる範囲が狭くなります。
フォーカスされる範囲が狭くなるとその前後にあるイメージにはピントが合わずボケた状態になります
また、逆に絞りの値が大きくなるとピントの合う範囲は広がり、全体がクリアに見えます。これをパンフォーカスと言います。

06同じ光量でのF値とシャッタースピードの関係

例えば、観光地などで人と建物など両方にピントを合わせて撮影したいとき、絞りの数値を大きくします。すると空いている開放幅は小さいので光を十分に取り込めず、シャッタースピードを遅くしてなるべく多くの光を取り込もうとします。

逆に対象物だけに焦点を合わせて撮影するときは、絞りの数値を小さくします。空いている開放幅が大きいので光は十分にある状態です、この時のシャッタースピードは早くなります。

この絞りとシャッタースピードの関係を覚えておくととても便利です。
例えばマニュアルで写真を撮っている時に絞りだけを変えてしまうとシャッタースピードは自動で変わらないので光を取り込む量が変わって暗くなったり明る過ぎたりしてしまうのがこの原因です。
下の早見表を覚えておくと便利です。
また露出の勉強をする際にもとても役立つ知識なので是非暗記しておくと良いでしょう。

07口径食(ヴィネッティング)

口径食は周辺光量の低下によって画像中心部と周辺部に明るさの差が発生する減少のことを言います。
周辺光量の低下の原因として、光軸に対して一定以上の角度をもって入射した光に対しては、絞り前後のレンズの径などに制約され円形でなくレモン形や月が欠けたような形状になることがあります。 また、誤った付属品を使うことでも起きる現象です。
絞りの開放値が高いほど角度のついた入射角が増えるため、この口径食が起こります。
対して絞りを絞ると角度のついた入射角は遮られるため、口径食は起こりません。F値が低いほど歪な円になり、F値が高いほど小さく綺麗な円になります。


スポンサーリンク

この記事が気に入ったらフォローしよう

おすすめの記事