
01はじめに
良いデザインってなんだと思いますか?
秀でた色彩感覚やデザインセンス?そんなものは全く関係ないんです。
むしろそんなものをあると思っている方はデザイナーと言う職業を勘違いしています。
そもそも、デザイナーとアーティスト。かなり違います。
デザイナーは相手が望むものを100%もしくはそれ以上の状態で作り上げる。
一方アーティストは聞こえは悪いですが、自分がやりたいように作り出す。つまりアーティストは得意なものしか作らないわけですよ。しかし、この得意なものは相当人よりは、抜きん出ている実力があっての話です。
デザイナーと言う職業は、何でも屋さんでいなければならないのです。
相手が望んでいる事に対して従順に提供しなければなりません。
そして100%以上と言ったのは、クライアントが望んだものに対してプロとして助言をしていきます。
クライアントは会社のコーポレイトカラーは赤です。って言われて、赤色ばかり使うのはダメです。
なぜなら、デザインと言うのは読みやすさ分かりやすさが重要視されるからです。
クライアントの言う通りではなく、ここはこうすると、こんな効果がありますよ。
など助言をしながら本当にクライアントが望んでいるものを作り上げていく作業です。そして、最終的にクライアントが最初に求めていたデザインの100%を超えていく事になります。
02時間の無駄を無くせ!
1. クライアントへの質問(聞き込み作業)
最初にどんな雰囲気のものが欲しいのかクライアントに詳しく聞いていきます。これを怠ると何度もクライアントとのやりとりが増え、最終的に「あのデザイナーさん質問ばかりしてて作業が進んでいるんだろうか?」なんて先方の不安を煽ります。質問を何度もするほどプロのデザイナーとしては非常に効率が悪く、クライアントからの信用を失う事になります。
なので、自分なりに質問する内容をあらかじめ作っておくと便利です。
2. ブレインストーミングを忘れるな!
ブレインストーミング、これはサムネイルと違ってクライアントと行います。
要はこのミィーティング終了後からどんな流れになっていくのかっと言う作業工程をお互いにすり合わせます。
次は何を行うのかをお互いに把握しておく事でお互いのストレス軽減につながります。
3. ラフスケッチを描かない奴はデザイナー失格!
少し、厳しく言います、これは出来ていない人が大半で実は時間をロスしている事に気づいていないデザイナーが多いためです。
ラフスケッチ、紙でも電子でも構いませんが一度デザインをザックリと作る作業が無いまま、すぐにソフトを立ち上げザクザクっと作っていくのは無計画極まりなく、無謀で時間の無駄遣いなんです。
いきなりソフトを使って綺麗にデザインを作っていく一発勝負や、むしろ雛形があってサムネイルがいらない場合もあるでしょう。
しかし、こう言った理由がない限りサムネイルを書かずに時間をかけてデザインを作ってクライアントにデザイン見本として送るのですか?
かなりの自信過剰かもしくは何も考えていない人が多いかもしれません。はっきり言って無謀で時間の無駄遣いです。
美大などを経ていないデザイナーさんは手書きが苦手かもしれません、そんな人はラフスケッチ用のサイト(Webデザイン用ですがグラフィックデザインとしても結構使い勝手がいいです。)もあるのでそちらを是非活用して下さい。
クライアントは完成図が観たいのでは無くザックリとした見本をまず観たいのですから、手遅れ、時間切れになる前に必ず作るようにして下さい。
↓サイトで簡単に作れるので是非利用して下さい。
- Cacoo(カクー)
- クラアントに遠隔で見せることができ、ソフトを必要としないのでとても便利に使うことが出来ます。
- Mockingbird
- 英語のサイトになりますが、個人的にはここが一番使いやすくてクライアントにも分かりやすいのでここを使っています。
- moqups
- ここはたくさんのMockup(テンプレートのようなもの)があるのでクライアントにアイデアがない場合には見本としてまず見せるのも一つの方法だと思います。
- wireframe.cc
- かなりシンプルで使いやすさが一番だなと思うのはこちら、簡単にシェアできるので便利です。
これ以外にも様々なツールはあるのですが、ここではクライアントとシェアしやすい所を集めて紹介させていただきました。他にもこんなのあるよ〜って方はコメント下さい。
4. 色見本を持ち歩こう!
様々なカラー見本帳が売られているので自分が一番使いやすいものを使用すると良いと思います。
僕は昔からいつも同じものを使っています。色は少し褪せてきていますが、クライアントが良いと言ったその色に近いものをいつも提供しています。
ちなみに僕が使っているのはジーイー企画センターが作ったColor Chartと言うものを使っています。
DICカラーなので日本にいる時はかなり重宝していました。今はそれに近い色を選んでいます。

大きさはちょうどiPhoneXSと同じくらいです。
持ち運びやすいのでクライアントとの打ち合わせにはいつもカバンに入れています。
この記事を書いていて気づいたのですが、
この色見本長.....自分でも気づかなかったけどかなり古いです。笑
もうそろそろ、買い換えないと。。。
1996年って.....。時が経つのは本当に早いですね。
