撮影のマジックアワー
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01はじめに

撮影するなら、晴れたすっきりと澄み切った青い空が見える方が良いですよね。

でも、天気は一定ではなく秒ごとに変化し続けています。
撮影時間をこの日と決めて準備したけれど、天気があまり良くなくて、、、。
なんてことあると思います。
撮影には、色々なタイミングがあって曇りの日に最適な被写体、晴れた日にとるべき被写体、それぞれ場面がわかれます。
風景画やポートレイトなどを撮るには、このマジックアワーも忘れずに撮ると良いでしょう。

02マジックアワーとは?

マジックアワー(または:ゴールデンアワー)とは、朝日が出る間、晴れた夕陽の間の事言います。
ゴールデンアワーって聞くとTV番組を思い浮かべてしまうのは僕だけでしょうか?笑
このマジックアワーの間、空は明るい暖色系の色に染まる事からその名前が付けられています。
すべてを「黄金の」輝きにする暖かい色温度は、特に日が沈む頃に多くみることができます。

この現象の理由は、もともと光は太陽から地球にやってくるわけですが、酸素、窒素、二酸化炭素、様々な塵などたくさんの目に見えないものに衝突しながらやってきます。
私たちの目に届く頃には、これらに衝突して幾重にも光が分散されてしまうのです。
紫外線が赤外線よりも多く拡散されるため、日中の空は青く見えます。

ところが、このゴールデンアワーの間には日中は直射日光だった光が間接的な光に変わっていくため、より長く光は拡散し続けます。すると残った赤外線が多く目に見えるようになるのです。

03なんでそんなに特別なの?

そもそも、魔法だったり黄金だったりと、なぜそのように特別な名前がついているのでしょうか?

  1. まずは、この特別な時間帯がとても短いと言うこと。
    季節や住んでいる緯度によって変わりますが、日の出、日の入りの短い間を指します。
  2. そして次にあげるのが、直射日光では無いため、この間接的な太陽光がとても柔らかい感じの写真を撮ることができると言う点です。

04太陽の高度

ゴールデンアワーの正確な定義は、地平線を0ºとし、太陽が地平線の下4º (-4º )から地上6ºの間にある間を示しています。

  • ブルーアワー
    ブルーアワーと言うのはマジックアワーに属する時間帯のことを言います。朝日が登ってくる間や、夜の時間が訪れるほんのわずかな時間に青く染まる現象の事を言います。
  • トワイライト
    薄明とも言われますが、ブルーアワーになる少し前の状態の薄暗い状態の間を意味します。

ブルーアワー(左)とトワイライト(右)共に日の入り時刻

05便利なオンラインサービス

撮影の準備をするのに前もって、より正確なゴールデンアワーを調べるための便利なアプリも開発されています。
撮ってみたいと言う方はぜひダウンロードして使ってみて下さい。(無料で使用できます)
自分が撮影したいポイントを調べるだけで、どの時間帯がベストなのかを計算してくれる優れものです。

PhotoPills
PHOTO EPHEMERIS

06マジックアワーで上手に撮影するコツ

Samboni
様々な撮影の仕方がありますが、自分の好みで挑戦してみると良いと思います。
「好きこそ物の上手なれ」って言いますよね。
好みなものほど、こだわってしまうので上達は速いんです。

1. あらかじめ時間や場所を調べる

ご利用は計画的に...じゃないですが、無計画に撮影するのはお勧めできません。
良いスポットやアングルを探している間に日がのぼっちゃいます。悲
自分の撮りたい場所をまず訪れてみて、いろんな角度から場所を探しておくのも一つのコツです。

2. スマートフォンを最大限に活用しよう

最近のスマートフォンはとても機能が良く、このゴールデンアワーの場所を探しに行く上でとても役に立ちます。
画面の暗い場所をタッチすると調節してくれるので、本当に楽チンです。
機種によってはISOやシャッタースピード値なども出せる撮影アプリもあるくらいです。
ぜひ、場所極めの際にはあなたのお供に連れて行って下さい。

3. 乾燥している日に撮影しよう

空気が乾燥している時期といえば...冬ですよね。
ひび割れがあったり、とても保湿をしたくなる時期でもあります。
この空気が乾燥している状態は、暖かい時期と比べて空気中に含まれている水分の量が少なくなるのです。
.....つまり、空にある雲の量が乾燥時は少ない事がわかります。
多彩な色を撮影するのに雲に隠れてしまっては、もったいないですよね。
せっかくなら、他の日よりも乾燥している日を選ぶようにしましょう!

4. 三脚を使用しよう

マジックアワーの間は通常よりも暗い撮影なのでシャッタースピードが遅くなるため三脚を使って撮影しましょう、必要であればリモートを使うのも良いでしょう。

5. ホワイトバランスを活用する

通常の撮影ではオートホワイトバランスに設定している時が多いと思いますが、このマジックアワーの撮影では設定を曇にセットします。
そうする事で太陽からの光を柔らかく捉える事ができます。

6. ノイズを最小限に抑える

ノイズを最小限にするため、ISOをできるだけ低くしてください。
日が落ち始めたらISOを上げる必要があるかもしれないので、必要なときに上げるのを忘れないようにしましょう。ただし、ISOを上げ過ぎてしまうと明るすぎて、ノイズが多く出るため、このあたりの感覚は何度も撮影してみて感覚で覚えるようにしましょう。
まずは、ISO100から撮影を始めて下さい。

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